-
2013年08月19日
患者Y氏の生家を探す半日の旅
私が勤務する群馬病院の話です。 私の担当する病棟のY氏という70歳の慢性統合失調症の患者さんの 福祉サービス更新の手続きと、近々住民票を病院に移す為の下準備を 兼ねて、住民票のある市役所に行くことになり、ついでに最後に生家を 見ておきたいというY氏の希望を叶えるという事で、精神科ソーシャルワーカー(…
-
2013年07月26日
富士山のご来光とユングの元型
富士山が世界遺産になり、富士登山は益々盛況だそうである。 小生は学生時代は、曲がりなりにも山岳部であり、夏の富士山は知らないが、冬の富士山には登ったことがある。 冬の富士山は強風と氷の世界で、一度滑落すると、止めることが出来ず、まずは死ぬと先輩からいわれていた。 入部一年目で、当時のパーティは5,6…
-
2012年11月02日
ストーカーに依存症という病名がつく日?医療化社会の危うさ
精神科に入門したばかりで、何も分かっていないのにと言われればそれまでですが、ずぶずぶに入っていないからこそ見えるものもあると思います。それに私は医療の素人ではありません。40年のキャリアの元形成外科医が精神科医療の危うさをヤブ睨みしてみます。 近頃よくニュースになるストーカーを例に考えてみよう。 こ…
-
2012年06月23日
自律機能と気分変調
先に述べたように、ハルトマンによれば、自我には、自我の調整役、葛藤による人格の統合機能としてではない、葛藤から自由な自律的な機能があるとされ、自分の成長、発達に関わる精神運動を指揮するものとして自律機能を上げている。 自律機能が障害されると、生、存在の根源的意義が喪失し、将来の理想が描けず、人生の目…
-
2012年04月18日
理解のための基礎知識-フロイトの心的構造と自我
以下の記述は、自我心理学の専門家からみれば、浅い理解かも知れませんが、 これから自律機能主義を考えていくために、その名前の由来の基礎知識として理解して下さればと思います。 フロイトは『精神、心』というものを自我、エス、超自我の3層に、『意識』を意識、前意識、無意識の3空間に構造化して科学的に捉え解釈…
-
2012年04月18日
理解のための基礎知識-自我機能、自律機能と健康
自我の機能的な役割は、フロイトは自我、超自我、エスの3つの領域の精神内界の力動的な葛藤の調整役、つまりは防衛、適応を司る統合機能としての心的機関であるとしてきた。 ハルトマンは自我には、フロイトの指摘した衝動とその結果生じる葛藤からの影響をうけない、葛藤から自由な自我conflict free eg…