クリニークデュボワの美容聖心メンタル科は身体醜形障害、美容整形セカンドオピニオンなど外見・美容の悩みや生きる悩みなどにお応えする心療内科です。

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不登校・ひきこもり

不登校・ひきこもり

不登校とは、「学校に行きたい気持ちはあるが、いざとなると不安になって行けない」、「なんらかの理由をあげて登校に関して拒否的な気持ちを持続している」、「理由もなく、何となく学校に行かず、学校に関心を失って脱落してしまう」という現象をさしている。これは、病気や経済的な理由を除外して、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童・生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるという事であり、精神医学だけで解決できるものではない。

また、多くが不登校という一つの精神医学的症状を中心に考えられてきたが、精神障害に分類されない不登校は軽視されやすい。不登校でも深刻なものは、中学・高校に始まる、いわゆる思春期の不登校で、放っておくと身体に拒否反応が出るほどの登校拒否になったり、家庭内暴力、自傷、行為障害などと同様に長期ひきこもりに至ってしまうものだと考える。
当クリニックでは、不登校を引き起こす外的要因も見据えながら、不登校を思春期失調症候群の一つの症状として捉えて治療していく。

不登校の背景

1950年代から60年代初期に小学校低学年の新しい欠席現象として始まった不登校は、やがて小学校高学年、中学生へと年齢層が拡大した。高校進学率が上がると高校生の中には、退学もできず、「学校に行きたい。だけど、なぜか行けない」という葛藤に苦しむ学生も現れてきた。原因は、「分離不安説」では説明できず、「自己万能感脅威説」、「回避反応節」「抑うつ不安説」など諸説がある。

70年代後半になると、それまでの考えでは説明のできない第二世代の不登校が登場し、そこでは「病んでいるのは子供ではなく学校の方だ」というキャンペーンが始まった。その背景には、基本的な対人関係の希薄さをはじめ、画一的な教育や高学歴社会のプレッシャーなどによって子供たちが感じる息苦しさや不自由さがあげられる。教師や校則に縛られ、偏差値を中心に選別されてしまう「学校の状況」があり、不本意ないじめなど子供同士の環境もある。このような現実の中で、子供のこころは異議を唱える代わりに「不登校」として現れると考えられる。

症状の特徴

現在の不登校は、どんな負荷的な要因でも登校を持続する動機や意欲をたやすく損なってしまう程、勉学や学校の意義が子ども達の間で薄れているという現象がある。子供たちが感じる負荷要因は何でもありで、昔ならこんなことでは休まなかったのにというようなことから不登校は始まる。

  • ◎朝に頭痛、腹痛などがあり、夕方は元気になる
  • ◎だんだん朝寝坊から昼夜逆転するようになった
  • ◎断続的に欠席していたのが、完全な欠席へ
  • ◎学習意欲はあり、成績は良い場合が多い
  • ◎登校はしたいが、できないという、相反する葛藤がある
  • ◎役に立たない勉強はしたくない

不登校を引き起こす成因

成因は、不登校の背景で述べたように、子供本人や家庭の在り方に本質的な要因が内在するものと、学校環境や社会全体の教育環境の在り方など外在する場合が考えられるが、当院では内在するこころの症状に関して不登校の成因を以下のように考える。

不登校は思春期失調症候群の一つであり、過干渉や愛情不足など親子関係に起因することが多い。そして、大きな要因は思春期失調症候群に共通するライフサイクル変換期のつまずきだと考えられる。思春期・青年期では第二次性徴期の急速な成長によって、身体的には自律神経系、代謝系、免疫系が揺さぶられるようになり、こころの自我機能も不安定になって、身体と精神のバランスを失いやすい。このライフサイクルについては、「思春期失調症候群について」を参照していただきたい。
自律神経系で見ると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてストレスがかかると、交感神経が優位になり、結果として免疫力が低下し、活性酸素も増加し身体的失調をきたす。精神的には、怒り、不安、おびえ、恨み、傲慢、絶望などネガティブな感情に支配されてしまい、不安定になってしまうのである。

また、思春期・青年期の課題としては、家族社会だけでなく学校や社会的な共同体で生きていくために、自我同一性(アイデンディティ)の確立の重要性があげられる。本来は、個人として学校や社会などの共同体と協調できる自我としてアイデンディティが形成されて行くのだが、それが形成されていないと社会的な共同体への参入を避けたいと思うのである。このようなこころの状態が不登校の要因となり、同時にひきこもり、行為障害、自傷、家庭内暴力、醜形障害などの症状を合併して現れることもある。

治療について

健康な状態に復調するためには、心・神経系(自律神経)・免疫系・代謝系の4つ機能が上手く協調し、自律統合性機能のバランスを取らなければならない。身体系ではホメオスターシス・恒常性機能と精神系ではレジリエンス・抗病力の強さが重要になってくる。自律神経のバランスが取れて、免疫系と代謝系が正常に機能するようになれば、精神と身体の均衡も保たれ、心身共に正常で健康な発達をみることができる。これは、自己のアイデンディティの確立を果たすことによって社会でも上手く適応していけるようになることである。

治療法として、逆境を跳ね返す力を身に着けるマインドフルネスレジリエンス療法と、その効果を相乗的に高めるレジリエンス生活・食事療法が、不登校にも効果を発揮するものと考えている。