クリニークデュボワの美容整心メンタル科は身体醜形障害、美容整形セカンドオピニオンなど外見・美容の悩みや生きる悩みなどにお応えする心療内科です。

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美容整心メンタルこころの研究室

AbemaTVで、「自己愛性パーソナリティ障害」の説明をした。

今朝、突然テレビ朝日からAbemaTVの夜9時からのニュース番組AbemaPrimeに出てくれないかと電話があった。相模原の障害者施設襲撃事件で19人が殺害された事件の犯人が、精神鑑定で「自己愛性パーソナリティ障害」と診断された件でコメントを求められたのだ。
小生の美容整心メンタルクリニックのホームページが目に留まったようである。
直前のことで、準備も出来ないから断ろうかとも思ったが、テレビ局のスタジオというものの経験が無いから、興味半分、やじ馬根性で出てみることにした。

「自己愛性パーソナリティ障害とは何か?」「パーソナリティ障害で刑事責任能力が問われない可能性はあるのか?」「精神鑑定とは何か?」「パーソナリティ障害は治せるのか?」などが問われた。

平均的な人たちとは違う考え方や行動をする人は、一般に個性的と言われるが、パーソナリティ障害とは思考の仕方や行動のパターンが著しく偏っていて本人や周囲を悩ませ、生活機能が障害されている人格をいう。パーソナリティは誰でもあるが、パーソナリティ障害となるとは1パーセントくらいになるらしい。

パーソナリティ障害の特徴は、1)自分への強いこだわり2)とても傷つき易い3)人を信じることが出来ず、愛することがへた、ということであり、これらは自己愛の障害であることに由来している。
自己愛は「自分を大切に思う気持ち」である。
自己愛の障害は乳幼児期に「基本的信頼」を獲得できず、人や自分を信じることが出来ないようになり、分離個体化(親離れ)の時期に物事をバランス良く見る術(全体対象関係)を身に着けられなかったことから起きるとされている。
それにその後の生育過程で、何らかのコンプレックスが働いているのだろう。

パーソナリティ障害は精神障害と言うより、個性の延長であるからパーソナリティ障害が刑事責任を問われないとなれば、世の中から犯罪者はいなくなるであろうと答えておいた。

中でも自己愛パーソナリティ障害の特徴は1)過剰な自信を持ち2)自分は特別な存在である3)特別扱いを当然視する4)自己中心的で傲慢5)自分を賞賛してくれるとりまきを集め君臨する6〉他人に無関心で、利用価値だけで見る冷酷さ6〉批判に弱く,打たれ弱い、などがある。

ま、一言で言えば、自分は特別だと言って大きく見せて虚勢を張るが、実は逆境に弱い小心者と言うところか。
三島由紀夫や最近話題の某元知事がその典型のようにも思えるが、どうだろう?

ところで、この事件の犯人は、自分が特別な人間だと思っていた上に、人間を自分のように良い人か、障害者のような悪い要らない人かに2分するような考え方を思わせる犯行であったが、これは自己愛パーソナリティ障害が、ボーダーラインパーソナリティ障害と同じように部分対象関係(all or none)で物事を見る妄想・分裂ポジションであることから説明できる。

最後にパーソナリティ障害は治せるかと聞かれたが、かつてなら「無理でしょう」と答えたが、最近は、こころの回復力・逆境力であるレジリエンスを強め、身体を副交感神経優位に自律神経のバランスがとれ、免疫力が強化された健康体にすることで、パーソナリティ障害の「障害」をとるレベルには持って行けると思っていると答えた。
(ま、これは精神医学のためでもあったが、、、)

それに小生は、「自律統合性」と言う、量子から宇宙までの森羅万象を律する大きな力を信じるからである。

テレビの、ニュースに何人かのコメンテーターがいろいろコメントをつけながら進行する報道番組の現場のリアルな様子が見えて貴重な体験をした。

スタッフは大勢いるが、全体として手馴れてうまく運ぶものだと感心した。
丁度、板前割烹で職人たちが阿吽で仕事をするような、あるいは、大きな手術で、気の合った大勢のスタッフが一丸となって手術を進める雰囲気にも似て爽やかであった。