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レジリエント心理学⑩B―スキルⅣ:「思い込みに挑む」スキル-その2

「自己変革スキル」

スキルⅣ.「思い込みに挑む」スキル-2

 

ステップ4.柔軟になること

説明スタイルに頼っていると、自分の説明スタイルの範囲外にある殆どの原因に盲目で、旧態依然の解決策を持ち出して、相変わらずの原因を変えようと試みるもののまたもや問題解決に失敗するのだ。この連鎖から脱出するには、自分の説明スタイル化を断ち切る必要がある。つまりもっと柔軟になるのだ。

あなたの思考スタイルは、長い年月をかけ、両親、先生方、社会によってつくられた既成概念になっている。そこではあなたは思考のワナに陥り、B-Cつながりに対して環境を精査する探知機を発達させたのだ。そして確証バイアスで既成概念を固め、既成概念に反する情報は排除し、合致する情報は体系的にフィルターを掛けて取りこんできたのだ。いずれも良くないものであるが、私たちの一人一人が「思考スタイルの既成概念」を作りあげているのだから、これを変えるのは容易ではない。

『なぜ』思考について言えば、あなたの説明スタイルの3つの側面こそがあなたが囚われている既成概念である。

ステップ3よりあなたは今や、自分がどれくらい「自分vs自分ではない、いつもvsいつもではない、すべてvsいつもではない」人間かは分かっていることで自分のスタイルに働きかけることが出来る。逆境の大半、特に重要なものは数多くの異なる要因によって引き起こされている。それらのいくつかは、あなたに関係するもので、またいくつかは容易にかえられるものであったりする。創造的で既成概念にとらわれない考え方をするためには、説明スタイルの3つの側面を使って、最初に浮かんだ『なぜ』思考をコード化して逆境がなぜ起きたのか、いくつかの代替理由を新たに考えなければならない。説明スタイルのレンズが「自分ではない・いつも。すべて」であれば、尺度の位置づけが違う「自分が・いつもではない・すべてではない」レンズで原因を探し、包括的な理解をし、もっとも変えることの出来る原因に向けて問題解決を絞り込んで行かねばならない。その際は最もあり得ないもの以外は代替原因については除外してしまわないことだ。

 

■ 代替「なぜ」思考#1:「上司にノーと言いづらい」

                                         

■ 代替「なぜ」思考#2:「私のタイムマネジメントはひどいものだ。自分の計画さえうまく立てられれば、これほど多くの週末に仕事をせずにすんだはずだ。フェリシアや子ども、友人たちと過ごす時間をもっと持てたはずだ」

                                         

柔軟になることで、自分の説明スタイルから抜け出すことが出来、多くの原因を見つけることが出来るのである。

ステップ5.正確であること人間かは分かっている

「なぜ」思考をより正確にすることは、「思い込みに挑む」プロセスでは絶対に不可欠な部分である。

ステップ5は逆境の瞬間に浮かんだ『なぜ』思考と、確かな証拠に対してあなたが考え出したあらゆる代替思考との両方を試すステップである。

なぜ』思考をより正確にするステップを踏まないと、ものごとを妄想的に都合よく考えやすくなってしまう。最初の思考が常に真犯人とは限らない。人は自分の説明スタイルと一致する情報にしがみつく一方で、反する証拠、つまりあらかじめ出来上がった認識に上手く当てはまらない情報は除去しようとするから、挙げられた代替思考の中に真犯人がいるか、証拠と反証を挙げて検証する必要がある。考え方を支持する証拠が見つかれば見つかるほど逆境に対する影響が強くなるし、反証が強くなれば影響は弱くなる。

 

■ 「なぜ」思考を分析する

ステップ6.新しい円グラフ

柔軟になるプロセスは最初に考えた円グラフで示した原因より多くの原因についての可能性を押し広げてくれるので、証拠に裏付けられた最初の思考と代替思考をここで再び円グラフにしてみよう。最初に書いた円グラフに比べてスライスが増えていればエビデンスに基づいた問題の原因が増え、言いかえれば問題解決策の選択肢が増え、解決の可能性が高くなったことになる。

 

■新しい円グラフを描いてみる

ステップ7.新しい解決策

次には、円グラフのパイの可変性(各々の原因が変わる可能性)について評価してみよう。「思い込みに挑む」のプロセスが解決策の展望をいかに劇的に変化して来たか、理解できたと思うが、このプロセスで逆境に対する包括的で正確な見解が出され、解決可能な解決策が網羅されてくるということだ。

 

まとめ

*失敗や予想外の結果が起こると人の脳裏には自ずと「なぜ」思考が生じるが、成功や予想していた結果が起きた場合には「なぜ」思考は生じない。

*人は「なぜ」思考に基づいて行動するが、「説明スタイルの既成概念」により誤った解釈がされた「なぜ」思考からつくられた解決策は有効ではない。

*説明スタイルの既成概念は幼少期から長い時間をかけて形成されたものであり、簡単には打ち破ることは出来ない。

*「思い込みに挑む」スキルは、逆境の原因に関する「なぜ」思考を変化させ、証拠に基づいた柔軟かつ正確な代替思考を導く。

*なぜ思考、代替思考の可変性を検討することで、新しい解決策が浮かび上がってくる。