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レジリエンス心理学③

レジリエンスの本質

レジリエンスの本質に関する研究はおよそ50年前に遡るが、それらの先行研究によってレジリエンスを損なうような変数、保持する変数については解明されている。

研究によれば、成人のレジリエンスを決定するプロセスは動的なものであり、子供時代の内的、外的な要因の複雑な相互作用であることが示唆されており、早い段階の外的な要因は決して覆すことは出来ないが、性格などの内的要因は思考スタイルのように修正することが出来る。重要なのは、一度思考スタイルが変われば、コントロール外にある幼少期の出来事に起因し現在まで引き続いているネガティブな影響を無効にできるということだ。

研究によれば、レジリエンスは4つの基本的な方向性を持っているという。

家庭崩壊、貧困、感情的なネグレクト、虐待といった幼少期の逆境に「打ち勝つ」ためにレジリエンスを活用し、ダメージを受けた幼少時から成人期に向かいライフサイクルの課題を乗り越えるためにもレジリエンスは重要な働きをする。

私達は日常生活でも、家族や友人との口論、上司との意見の不一致、思わぬ出費などストレスから解放されることは無い。日々降りかかる苦境を「乗り切る」ためにレジリエンスが必要になる。人生はストレスや困難に満ちているが、レジリエントであれば乗り切ることが出来る。

大人になれば、人生を変えるような大きな出来事やつまずきに遭遇し、無力感から諦める人もいれば、持ち前のレジリエンスによって「立ち直り」前に進む道を見出す人もいる。

これらの3つのレジリエンスは困難な状況に対する私達の反応の仕方を決定する。

レジリエンスはさらに、人生に新たな意味や目的を見出しそれに挑戦し道を開こうと、対象に「働きかける(リーチアウト)」ために活用する事も出来る。

 

克服すること

子どもが貧困、機能しない家庭、虐待などの逆境から屈しない要因は1)IQ知能指数の高さ2)EQ感情的知能指数(自分や他者の感情を観察し、調整し、感情に即した考え方によって行動する能力)の高さであることが分かった。

高いIQを持つ子供が成功する率が高いのは、より洗練された社会的・認知的能力を持つからで、いわば感情的知能能力EQが優れているからだ。EQの主要な構成要素はレリジエンスであるから、IQと違って、EQは自分次第で伸ばすことが出来る。レジリエンスを伸ばす方法は、自分自身と自分の人生をコントロールする能力についてレジリエントではない思い込みを分析し、それを変えて行くことである。

集中力を保つ能力と、自分のコントロール下にあるものと、ないものの判別する能力も欠かせない。それらは後述する7つのスキルで能力が得られる。

 

首尾よく舵を取り、乗り切る

慢性的なストレス時に、首尾よく舵をとることが出来、ネガティブにならず乗り切るための重要な要因は「自己効力感」(有能感)である。

自己効力感は自分の状況を自分で支配でき、問題発生時には効率的に解決できるという信念である。

自己効力感の高い人は問題解決に献身的であり、従来の解決法が機能しないと気付いても諦めない。解決する新しい方法を見つけるまで粘り続けて、解決し、それによってますます自信を強めていく。逆に自己効力感が弱いと、困難に合うと直ぐに諦めたり、問題解決に失敗するたびに自己不信を募らせてしまう。

 

レジリエンスは問題に対応するだけの力ではない

レジリエンスが高くなると、挫折から立ち直るのと同じくらい、人生の幅を広げ豊かにするのが重要だと思うようになる。

レジリエンスは、探検家の精神でポジティブな姿勢を創り出し、維持することを可能にする。仕事で新しい責任を負ったり、よく知りたいと思う人にアプローチして恥をかくリスクを負ったり、他者とより深くかかわることを試される経験を積極的に求めたりする勇気を与えてくれる。レジリエンスのこのような効能を「働きかけ・リーチアウト」と呼ぶ。

レジリエンスは、新しい経験を探索し、人生を発展途上のようにとらえられる考え方である。

 

働きかけること

人生に働きかける力の核となるものは、意欲とスキルの組み合わせに基づくことが研究によって示されている。スキルを教育することは出来るが、スキルを身に着けようとする意欲や情熱を教えることは出来ない。人生をポジティブに、より豊かに生きるには、その意欲が前提になる。

人生に意義を見出すことには、『今、ここ』に焦点を当てることと、多くの人に欠落している気づき(マインドフルネス)が必要であり、全体像を見極める能力と結びついている。

働きかけることはリスクを伴う。意義ある行動に積極的出ることは勇気と精神的強さを必要とする。何かに働きかけるたびに、自分をリスクにさらすが、レジリエンスは精神的に強くし、リスクの判別能力や感情認識力や対人人スキルを深め成功に導く。

 

まとめ

*IQと異なりレジリエンスは自分次第で大きく伸ばすことが出来る。:

*7つのレジリアンス・スキルの内、いくつかを習得するだけで劇的な変化を生み出せる

*レジリアンスは挫折から回復するだけにとどまらない

*自分自身と他者に働きかけることで、レジリアンスはさらに高められる。